2015/02/17 のアーカイブ

絶句。

2015/02/17 火曜日 - 23:04:08 by nimo

今日、北里研究所病院の神経内科でいつもお世話になっている
先生が亡くなったとの連絡を受けました。

病院から電話があり、23日に予約が入ってるけれどもこの日は
一旦キャンセルして他の日に代行の医師でお願い出来ないか?
とのことでした。

亡くなった…?
先生が、亡くなった??
どういうこと???

おもわず大きな声で
「どうしてですか!」
って聞いちゃったんだけど、病院側もほんの少し前に訃報を知った
らしく詳細が分からないとのこと。

ほぼほぼ私と同世代の先生。
何があったの?
亡くなったって…意味分かんないよ…。

私はもう、むずむず脚症候群とパーキンソン病はこの先ずーっと
死ぬまで先生に診てもらうつもりでいたのに。

明るくて、いつも勇気づけてくれて、励ましの言葉をかけて
くれてた凄い優しい先生。
嵐のコンサートの翌日、声を枯らしながら診察受けに行ったら
「風邪ひいたの?」
と聞いてきたのでコンサートの話をしたら
「おぉ、良かったじゃん。どんどん行って歌って踊って
きなさいよ。やれるコトは何でもやっていいんだから。」
って笑顔で言ってくれたよね。

3日間、一睡も出来ない状態でむずむずの症状に苦しみまくり
初めて先生の診察を受けて薬を処方してもらってその日の夜から
ぐっすり眠れた時は、先生のこと神様だと思ったよ。

それから数年間ずーっと診察してもらってきて、パーキンさんを
発症してからもずーっと診てもらって。

否定的なことは何も言わない、いつも前向きな言葉をかけて
くれて、本当に心強くて安心してたのに。
先生、何で?
何があったの??

私は今まで、近しい人の死というものを経験したことが
ありません。
祖母のお葬式に2回行ったことはあるけど、遠方に住んでいたし
頻繁に会ってた訳でもないからあまりピンとくるものもなく。

だから、月に1度必ず顔を合わせて、しかも自分の病気を
診てくれるっていう絶大なる信頼を寄せていた先生がもういない
っていうのが、今はとてつもなく悲しくて不安です。

北里は大きな病院だから、新しい優秀な後任が来るとは思います。
でも、私が抱えてきた苦しみや不安や恐怖をひとつひとつ
取り除いてくれてたのは、やっぱ先生だったから。

大袈裟に聞こえるかもしれないけど、ある意味、私が自分の
命を預けた人です。
その人が先に逝っちゃうなんて、絶句ものだよ。

想像もしていなかったなぁ…、こんな日が来るなんて。
ホント、考えてもみなかった。

診察中、よく一緒に笑ったよね。
あーでもないこーでもないって悪化する症状を訴えまくる
私の話を、ウンウンって頷きながら聞いてくれてたよね。
今日も、震えがひどくて足が思うように動かなくて、会社を
半日休んだんだよ。
右手の震えもやっぱ止まらないよ。

来週の診察の時、話したいことたっくさんあったのに。

今日の帰りはもう、南与野の駅からずーっと泣きっ放しです。
夕食の時も、お茶碗洗ってる時も、そして今も。

「おぅ、足の調子はどうだい?」
私が診察室に入ると、必ず最初にそう聞いてくれてたよね。
でももう、聞いてもらえないんだね。

物凄く大勢の患者さんを受け持ってたと思うけど、先生、
空の上からたまには私を見つけて下さい。
ちゃんと手足が動いてるかどうか、普通に生活出来てるかどうか、
楽しそうに笑ってるかどうか、確認して下さい。

先生に診てもらえて、本当に良かったです。
今までありがとうございました。