2015/03/13 のアーカイブ

同じ気持ち。

2015/03/13 金曜日 - 21:10:18 by nimo

今日は、北里研究所病院の神経内科の通院日でした。

総合内科の受付横にある今日の診察予定表。
当然のことながら、神経内科の欄に私の担当の先生の名前はなく
新しい先生のネームプレートが入ってました。

代行の先生ってどんな人なんだろう?
一応、この科に通い始めてから現在に至るまでの病状を細かく
話した方がイイんだろうな…なんてコトを考えながら待合室で
待ってると…。

60歳くらいのご婦人がやってきて、診察室の扉に貼ってある
先生急逝のお知らせを見て「えっっ!」っていう短い悲鳴のような
声を上げて、しばらく立ち尽くしてました。

その後、
「貴女○○先生の患者さん? 亡くなったって…え…どうして?」
と話かけてきたので、私が知りうることを話してあげたら
目に涙をいっぱいためて、
「いい先生だったのに…。まだお若いでしょうに、どうして…。」
物凄く動揺してるようでした。

次にやってきたご老人もお知らせを見るなり胸を押さえて、
「嘘でしょう…。」
と崩れるようにソファに座りこんで、しばらく呆然としていました。

それから待合室にいる人の間でポツポツ会話が始まったんだけど、
皆の口から出る言葉はやっぱり、先生を頼りにしていたこと、
優しくて安心して診察を受けられる本当に良い先生であったこと、
これから先ずーっと先生のお世話になるつもりでいたこと。

そして、この先どうすればいいんだろうという不安。

皆、一緒なんだね、思うことって。
病気を抱えてる人にとって、病院の先生、特に主治医的な
存在の人って本当に本当に大きくて大切なんだよね。

自分の順番がきて診察室に入る時のことを考えると昨日から心臓が
バクバクして苦しくて仕方なかったんだけど、あれこれ会話をしてる
内に少しだけ心が楽になり、平常心でなんとか診察を受けることが
出来ました。

代行の先生は若い女性。
ゆっくり丁寧に私の話を聞いてくれ、足の状態・手の状態、顔面や
口の筋肉の動きなど時間をかけて診てくれました。
左右の手の震えは、かなり強く出るようになってるのは自分でも
分かったな、特に左ね。

目をつぶっての検査なんだけど、開けて自分の震える手を見る
勇気はなかったです。
正直、物凄いショックと恐怖感がありました。

いつもは診察の後ちょっとした雑談しながらウキャウキャ笑って
たんだけど、それもいつかは懐かしい想い出になっちゃうんだ
ろうなぁ…。

私的にはまだ悲しみのドン底です。
でも時が解決してくれるよね、きっと。
いつの日か、悲しみが想い出に懐かしさに変わっていくんだよね。

でも、先生のことを忘れることは絶対にないから。
絶対に、ない。

先生の患者さんだった人たち、早く気持ちが落ち着きますように。