声が聞きたい。

ジジが喋れなくなりました。

そして、食事を摂るコトも出来なくなりました。
夕方おかゆをふた口、飲み込むのが精一杯です。

視線が定まらず、口はポカーンと開きっぱなし。

でも、私の話すコトは理解してます。

くっだらないバカトークをすると、声は出ないけど顔をくしゃくしゃに
して笑ってました。

全身がもうガタガタに痩せ、おむつが異常に大きく見えます。

「ドラえもんのお腹みたいだね。ポンポコリンじゃん!」
と言って笑いながらジジのお腹を撫でると、またまた笑うジジ。

声が聞きたいよ。
心の中で何度もそう思ってました。

ジジのおでこや手、足を今日はもうずーっと触りっぱなしでしたね。
片時も離すことなくとにかくずーっと。

そしたら急にジジが私の右手をとって、手のひらを両手でマッサージ
してくれました。
力がもう入らないジジの指が、私の手のひらをそーっとそーっと押して
くれてます。

あ〜あ〜あ〜。

何かを言ってるんだけど、私にはもう分かりません。
でも一生懸命何かを伝えようとしながら、手のひらを押し続けてます。

私の手を心配してくれてるのかな。
そう思ったら、涙腺が決壊。
ジジの前で、ついに泣いてしまいました。

すると、ジジの目からも涙がポロポロ。

ジジはもう全てを察しているんだろうか。

悲しくて辛くて、でもどこかあたたかくて優しい時間が
流れていました。

今後、ジジは眠ってる時間がどんどん長くなっていきます。
たとえ喋れなくてもお互いの顔を見て笑ったり泣いたり出来るのも
あと数日あるかないか。

明日は弟とおったんと私の3人で面会に行きます。

おったんと最後に楽しい時間が過ごせますように。
幸せに満ち足りた時間でありますように。

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