狂言と能。

私は今まで、日本人でありながら日本の伝統芸能を全く
観たことがない。1ミクロンも興味が無い訳ではないけど、
何を言ってるのか分からないっていうのが、行っても無駄
かな?って思ってた1番の理由かも。

で、やっとデビュー。
都庁の都民広場でやってた『東京大薪能』というのに行っ
てきた。入場無料っていうのがかなりの魅力だったかも。
18時半からの開演で、半能・狂言・能の3本立て(って
言うのかな?)だった。
私が会場に着いた時はすでに狂言をやってたんだけど、
想像を絶する程の人・人・人。
舞台の前の席なんて当然の如くうまってるし、立ち見の
人も恐ろしい程いるから舞台なんてちっとも見えない。
おまけに「うぉうぉうぉ、うぉうぉうぉうぉ、うぉ〜ん」と
私が1番恐れてた、何を言ってるのかが分からないの
オンパレード。
「ゲ〜、やっぱダメじゃ〜ん」てちょっと落ち込んでたら、
隣にいたサラリーマン風の人が「音、割れてんなぁ。これ
はちょっとひどいよ。せっかくイイ場面なのに・・・」
って文句言ってたから、皆の耳にも同じように聞こえてん
だって思ったら少し安心した。
が、皆が笑ってる時に笑えないって事は、やっぱ何も
分かってないんだよね〜。

結局、狂言と能、合わせて40分位観たあたりで足が痛く
なってきたからそそくさと退散。
やっぱゆっくりとイスに座って観たかった。
近い内に歌舞伎座に連れて行ってもらう約束をしてるから、
その時はじっくり&真剣に観てみたい。

都庁から西武新宿駅までプラプラ歩いてる時、何か気持ち
良かったなぁ〜。秋、確実に近づいてきてるね。
そういう空気だった。

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