手術。

当初月曜日の1時から手術の予定だったんだけど、脳外科の緊急オペが入ったとかで3時15分に手術室入り。車椅子に乗って4階まで行く。両親とは2階エレベーター前でバイバイ。

手術室の10m手前からは、自分で歩いていく。入ってすぐ右が、私が受けるところ。テレビで見るそれより広くて明るくて、ド真ん中にある手術台がやけに大きくて、物凄く恐怖心をあおられた。台に上がると早速胸元に心電計が取り付けられ、ピッピッていう音が部屋中に響きわたる。背中を消毒されたり注射される度にそのピッピッがせわしく鳴るから、 いかにビビッてるかがよく分かる。全身麻酔の前に硬膜外麻酔っていうのをしたんだけど背中に細い管を入れる時、気持ち悪かったな。上手く表現出来ないんだけど、脊髄が痺れるっていうか響くって感じだった。

ひとつめの麻酔が終わった頃、手術室に洋楽が流れてるのにやっと気づく。私には音楽あまりリラックス効果ないみたい。急にドヤドヤと人が入ってくる気配がした。手術着姿の先生が4人いた。慌てて主治医の先生の顔を探したけど、みんなマスクしててよく分かんない。不安で不安で仕方ないのを素早く察知してくれたのか、「取ったやつ、見たいんだよね?ま〜ったくしょうがないなぁ〜。」って笑いながら声をかけてくれた先生がいた。声ですぐ分かった、増澤先生(主治医)だ。思わず私もニッコリ、そしてVサイン。

「じゃ、全身麻酔いきます。」の合図と同時に、マスクをつけられる。「はい、大きく深呼吸3回しようね〜。」と言われ、まず1回。2回目に思い切り吸ったとたん、瞼が凄く重くなって目が開かなくなってきた。手術前に覚えてることは、ここまで。

実際にお腹を開いたら、メインのでっかい腫瘍の他に小さい腫瘍も沢山あったそうで、取れる範囲で全部とったらしい。他の臓器への癒着はなく、コロンとそのままの状態で取り出せたメインの腫瘍は、野球ボール程の大きさ。着色してない明太子みたいな色で、表面には細かい血管がたくさんあって、先生がメスで切ったら卵の黄身のような物がドロ〜っと出たそうで。で、黄身らしき物の中にびっしりの髪の毛と肉片があって、その肉片を病理検査に回して初めて良性か悪性か分かるらしい。両親がここまでをしっかり見て、私は既に破れた物を見せてもらった・・・ようである。麻酔から覚めて間もない時に見せてくれたので、正直、はっきりと覚えてない。先生曰く、かなりねじれてたので今取っておいて良かったとのこと。いつ破裂してもおかしくないほど、膨らみきってたんだって。

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