ピピ島の砂。

スマトラ沖地震で大被害を受けたタイのピピ島。
ダニー・ボイル監督、レオナルド・ディカプリオ主演の
映画『ザ・ビーチ』の撮影場所となった島である。

私の机の上には、ちいさなガラスの小瓶に入ったこの島の
砂があるんだよね。
物凄く細かくてサラサラの真っ白な砂。
よ〜く見ると、小さな貝殻のかけらも交ざってる。
映画を見た時、溜息が止まらない程ホントにきれいな所
だったなぁ・・・。
真っ白な砂浜にエメラルドグリーンの海、空に向かって
高く高くそびえ立ってる岩山。
人工的なものが何もない、360度自然に囲まれた楽園って
感じの島。
波の音、風の音、太陽の光、海や植物の匂い、砂の感触。
人間の五感が凄く研ぎ澄まされそうな場所、ってイメージ
があった。

日仏学院で、というか、私が今まで出逢ったフランス語の
先生で1番信頼してて大好きだったM先生(もちろんフラ
ンス人)が2000年12月にピピ島を旅行した時に、
私へのお土産ってことで、カメラのフィルムケースに砂を
入れて数枚の絵葉書と一緒にくれた。
当時はディカプリオに狂ってたから、「先生、この砂の上を
プリプリ歩いたかなぁ〜?歩いてるよね、きっと〜っっ!」
とか言って一人で浮かれて、先生の眉間に300本位しわを
寄せて困らせたのを覚えてる。
恐らく私がピピ島に行く事はこの先ないだろうから、
この砂は大切な大切な宝物。

津波の被害で、今は見るも無惨な状態になってるようで。
ニュースでピピ島が映るとちょっと気分が落ち込む。
1日も早く、またあの楽園に戻るとイイのにね。

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