2007/11/23 のアーカイブ

手術が終わって。

2007/11/23 金曜日 - 23:46:27 by nimo

昨日、父親の手術が無事に終わりました。

当初4時間と言われていたけど、実際は6時間以上かかった手術でした。
予定時間が1時間過ぎた辺りからだんだん不安になり、2時間経つ頃には
病室で待機していた母も弟も私もそわそわ…。

「予想以上に悪かったのかなぁ…。」
「まさか、あちこちに転移してるんじゃ…。」
「容態が悪くなってるんじゃ…。」

もうこうなると、悪いことにしか想像がはたらきません。
心臓がドキドキしてどうしていいか分からなくなった時に、
スタッフの人が手術が終わったことを報告。
一緒に、集中治療室へと行きました。

私は途中からもう我慢出来ずに、涙がボロボロ :cry:
とにかく1分1秒早く、父の顔が見たかったです。

そんな私の背中を母がさすりながら、
「大丈夫よ、大丈夫。しっかりしましょうね。」

普段はマイワールド全開のわがままな母なのに、
この時はとても優しく、また強さを感じました。

生まれて初めて入るICU。
案内されるままついていくと、いました :razz:
まだ麻酔が少し残ってるのか、ちょっと朦朧とした顔をしています。

身体中に色んな管がつながれていて、機械がピッピッと規則正しい音を
鳴らしていました。
家族の姿を見た瞬間、一生懸命に何かを話そうとするんだけど、
6時間も気管にチューブが入ってたから声がかすれてうまく出ません。

顔色は白く、ちょっとむくれてたかなぁ…。
私達の方を見ている父の目にだんだん涙がたまってきて、頬を何筋も
伝っているのを見た瞬間、私は大号泣。・゚゚・(>_< )・゚゚・。
ただただ、「お父さん、お父さん…」と言うのがやっと。

そんな状況の中、かすれた声で
「今、何時?1時間くらいで終わったんだろう?」と冗談を言って
私達やスタッフの人を笑わせていた父。
担当医の先生の姿を見つけるや否や、
「やっぱり初期のガン?あ〜、そう。先生の言う通りだったね。
先生は凄いね。ありがとう、本当にありがとう。」

あまりにも回りを気遣って喋ろうとする父に、
「親父、お疲れさん。よく頑張ったな。もう喋らなくていいよ。」
と声をかける弟。

特別な言葉はかけず、ただ
「うん、うん。大変でしたね…。」
と、父の涙をふいてあげていた母。

ベッドの脇にちょこっと出ていた父の手の指を泣きながらニギニギして
たらギュ〜ッと握り返してくれて、それがまた嬉しくて号泣する私。

頼もしい弟に、気丈な母。
その横でしゃくりあげながらビエンビエン泣いてる私 :cry: :cry: :cry:
ちょっとカッコ悪かったです( ̄∇ ̄;)

その後ICUを出て、別室で先生から説明を受けました。
今日時間がかかったのは、今やれることを全てやったからとのこと。
これからも検査は必要だし、経過も見ていかなきゃならない。
笑顔で万歳!!とは、まだ言えません。
でも、とりあえず手術は終わったので。ホッとしました :smile:

で、今日。
術後の朦朧とした父の姿が脳裏に焼き付いてる私的には、まだICUに
いるんじゃないのかとか、容態が悪化してたらどうしようと不安になり
ながら病院へ行き、病室のカーテンを恐る恐る開けたら…。

ベッドにちょこんと父は座ってました。
お昼前に病室に戻ってきたそうです。
しかも、朝食も昼食も普通にペロッと食べ( ´・ω・`)_且~~、
歩行練習もしたとかε=ε=┏(; ̄▽ ̄)┛

術後の為少し熱はあるのものの、いつもと変わらぬ父でした。
手術室はこんなだったと絵を描いてくれたり、ICUでのことをあれこれ
話してくれたりetc,etc...

私が卵巣腫瘍の手術をした時なんて、翌日はまだ寝たきりでトイレに
行くのもやっと、身体を起こすなんてどんでもない…って感じだったのに。
71歳の父は、本当に驚くくらいに体力があります(* ̄▽ ̄)

今日は長居をしないで、すぐに退室。
元気な姿を見ることが出来て、とにもかくにも一安心。
父の笑った顔が見れて、嬉しかったぁ〜\(*^▽^*)/

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バスが来るまで、スタバでほっこりひと休み☆

良かった、良かった。
手術が無事に終わって、本当に良かったです :oops: