芸術祭十月大歌舞伎・夜の部 その2。
2016/10/05 水曜日 - 11:05:07 by nimoさてさて、昨日の続きです。
歌舞伎座2階に飾られていた襲名祝いの絵馬。
多くの芸能人・著名人・政界の人の名前がありました。
八代目芝翫さんは七之助様♡の叔父にあたる人だから、もしかしたら
松潤の名前があるのでは と思って必死に探したんだけど…。
ありませんでした〜( ̄□ ̄;)
今回私が座ったのは3階A席の最前列。
舞台はこんな感じで見えました。
目の前に人の頭がないって、本当に気持ちがイイ
ま、今回はたまたま出た戻りチケットを運良く取れたからこの場所
だったけど、もう最前列に座れるなんてコトはないだろうな、きっと。
そしてコチラ。
口上の他に3演目あったんだけど、正直に言いましょう。
『外郎売(ういろううり)』と『熊谷陣屋』に関しては、何のこっちゃら
さっぱりこんこん意味が分かりませんでした
イヤホンガイド借りろよ!って話なんだけど、私ね〜、嫌なんだよね。
なんか余計に頭の中がごっちゃになりそうで( ̄_ ̄|||)
まぁそれでも『外郎売』にはそれはそれは見目麗しい七之助様♡が
出ていたから、もう内容なんてどうでもイイや!って感じで時折オペラ
グラスでお顔のどアップを拝見しながらニヤついて楽しんでたけど。
芝翫さん襲名披露狂言の『熊谷陣屋』にいたっては、ぶっちゃけ
眠かったです
時間も長かったんだよね、1時間半くらいあったんじゃない?
ご長男の四代目橋之助さんが個人的に好きなので、ここぞとばかりに
オペラグラスを取り出したものの、どれが橋之助さんなのか分からず。
「たぶん顔の感じからするとこの人かなぁ… 」
という人を、とりあえず眺めてました。
せっかく良い席で観てるのにもったいないな〜とは思ったんだけど、
こればっかりは仕方ない。
私の知識&勉強不足が完全に露呈したよね
ま、今年の春に歌舞伎デビューしたばかりなので…ってコトで。
たーだー。
最後の演目『藤娘』は素晴らしかったです。
長唄に合わせて玉三郎さんがひとり、藤の花で埋め尽くされた舞台で
華麗な舞踊を披露されてました。
演目が始まる直前に場内がしばらくの間真っ暗になり、パッと明かりが
ついたと思ったら舞台中央に黒い塗笹をかぶり、藤の枝を手にした
玉三郎さんの姿が。
もうね、生まれて初めて聞きましたよ。
「わぁ〜!」
っていう、地鳴りのような場内のお客さんの歓声。
人間って、この上ない美しいものを目にすると自然と歓喜の声が出る
んだね。
私も思わず息を飲んだ後、溜め息混じりの声が出てて気がつけば夢中に
なって拍手してたから。
66歳の男性とはとてもじゃないけど思えないし見えない。
当代随一の歌舞伎界を背負って立つ名女形。
綺麗だとか、華麗とか、艶やかとか、そんな言葉じゃ表現出来ない
くらい、なんかもっとイイ言葉ないのかな
とにかく優美な舞でした。(←もう必死に単語探してます)
そんな玉三郎さんの姿を観ながら、心の片隅で
「私が今観てるのは、未来の七之助様♡未来の七之助様♡ 」
半分もう祈るような気持ちで、そう思ってました。
来年3月のシネマ歌舞伎は、2年前に歌舞伎座で上演された玉三郎さんと
七之助様♡の『二人藤娘』をやるんだよね。
これはもう、間違いなく美の極みだと確信してます(〃⌒ー⌒〃)
何度も映画館に足を運ぶ自分が、今からもう想像つくよ。
楽しみです、心の底から楽しみです。