歌舞伎と能と和太鼓。
ちょっと日が経ってしまいましたが…。
7日に歌舞伎座『秀山祭九月大歌舞伎』昼の部に行ってきました。
最初の演目『金閣寺』。
登場する雪姫は、歌舞伎の三姫のうちのひとりです。
(三姫→数多いお姫様役の中でも演じるのが至難の大役)
桜の花びらが舞う中、体を縄で縛られた状態で囚われた夫を嘆き悲しむ
姿やなんとか自分も自由になろうともがき苦しむ様子をいかに美しく
演じるかが、雪姫を演じる役者さんの見せどころ。
今回は中村児太郎さんが務めていたけど、
「あー、七之助様♡だったらどんな感じなんだろう 」
と心の中でニヤニヤ。
調べたら、2015年1月に歌舞伎座で演じられてたようで。
うーん、またやってくれないかな?是非とも見たいです。
この『金閣寺』では、病気療養されていた中村福助さんが
約5年ぶりに舞台復帰されました。
(福助さんの弟は中村芝翫さん、ご長男が児太郎さん)
私は今回初めて福助さんの舞台を見たけど歌舞伎座後方まで
しっかりと届く綺麗なお声で、昔からのファンの人にとっては
待ちに待った復帰だったんでしょうね、涙を拭ってる人が
たっくさんいらっしゃいました
昼の部ではあと2演目あったんだけど〜。
むずむずにヤられて一睡もしないで行ったので、残りの演目は
久しぶりに爆睡祭りでした〜(u_u=)zzzzZZZ・・・
続いては、11日の夜の部。
この日はね、もう大満足&至福の時間が過ごせましたよ。
『松寿操り三番叟(まつのことぶきあやつりさんばそう)』では
操り人形となった松本幸四郎さんの見事な手の動きや足さばきに
場内からは歓声と拍手の雨嵐☆\\ ̄ー ̄)( ̄ー ̄//☆
隈取が日によって変わるという情報を得ていたので必死にオペラグラスを
覗いてたんだけど…う〜ん、イマイチ分からずガックリこんこん(´・ω・`)
そして感動しまくったのが新作歌舞伎舞踊『幽玄』。
玉三郎さん主演で、お能の演目3つを歌舞伎と和太鼓でコラボしたもの
なんだけど、とにかく和太鼓の迫力に圧倒されまくりました。
20人の太鼓奏者(で、イイのかな?)が大きさ・皮の張り方を微妙に
変えた太鼓を打ち鳴らし、時には鳥肌が立つほどの綺麗なハモりで
なんていうんだろ、教会で聞く聖歌隊チックな歌を歌ったり。
太鼓を叩くバチも、場面によっては木琴とかを叩く形状のになったり、
マリンバだっけ??先っちょに布が巻いてある系のやつだったりと
変化して、その度に「えっ!?コレって和太鼓の音 ?」
っていうくらい音色が変わって驚きの連発!!
途中、獅子の精が5人登場して和太鼓に合わせての毛ぶりを披露した時は
もうねぇ…歌舞伎座じゃなかったら、立ち上がって叫び倒しながら
拳を突き上げてたよ、私…(* ̄▽ ̄)ノヒャッホ〜!!
それくらい強烈でカッコ良くて「THE NIPPON」を全身で感じられた
演目、幕が下りた時は立ち上がって拍手を送るお客さんも大勢いました。
これ、幕見でもう1度観たいかも(*^^*)
歌舞伎云々じゃなくて、五臓六腑が震える和太鼓の迫力に触れたい人にも
オススメです☆