2004/11/06 のアーカイブ

松本人志の二元論『好きか、嫌いか』。

2004/11/06 土曜日 - 23:34:02 by nimo

先日、書店の新刊コーナーで平積みになってるのを見つけ
早速買った。正直、心の中では大聖堂の鐘が鳴り響くかの
如く嬉しさでいっぱいだった。何故なら・・・。

この本は、週刊プレイボーイでの松ちゃんの連載が単行本
になったものである。
電車の中刷りとかで、その週刊誌に松ちゃんが連載をして
るのはかなり前から知ってたけど、書店とかで立ち読みす
るには中々勇気がいるものだったから、読みたくても読め
ないでいたんだよね〜。
で、今回の単行本化。ファンとしては嬉しい限り。

テーマごとに、松ちゃんがそれを好きか嫌いかって理由を
述べていってるんだけど、そうそうって大きく頷けるもの
もあれば、ほぉっっ!って感心出来るものもあり、何で
松ちゃんそう思うの〜?って笑いが止まらないものもあり
で、一気に1冊読んじゃった。
電車で読んでる時が1番苦しかったかも。
読むもの全部が面白くて面白くて、でも声を出して笑えな
いからもうヒクヒクしてたし。

たまに、女性が読んだら思いっ切り引くであろうテーマも
松ちゃんの事だから当然ある訳だけど、それはそれで
ナルホド・・・と思いながら読んでた。
途中で、隣に座ってる人に今覗き込まれたらヤバイなぁ〜
なんて思って、急に顔の前まで本を持ち上げて読んだりし
てたんだけど、私の方がよっぽどヤバくて怪しいよね。

松ちゃんもこの本の中で書いてたけど、とかく最近の人は
(私的にはあえて日本人は、と言いたい)好きか嫌いかを
曖昧にしがちである。好き嫌いに限らず、白黒をはっきり
しない。中間色・グレーを好む傾向がやたら強い。
理由は簡単。曖昧にしておけば、何か意見を突っ込まれて
も逃げられるから。
好きか嫌いかをハッキリ言えるって事は、自分の意見を、
自分自身をしっかり持ってる証拠だと私は思う。
他人が聞いて「何じゃ、それは?」って言うような理由でも
それはその人自身の主張であって考えだから。
曖昧に笑ってごまかす事しか出来ないような人間には、
死んでもなりたくない。
ましてや自分の好きな事・物くらいは、ちゃんと人にその
理由を説明出来る人でありたいな、説明下手だけど。

TVで見る松ちゃんの喋りは最高に面白い。
同様に、活字になった松ちゃんの話もこれまた最高に面白
い。興味を持たずにはいられないんだよね。
グングン引きずり込まれていくもん。
目が活字を追ってるんじゃなくて、活字が目を誘導してる
って感じ。松ちゃんは、ホント、凄いよ。神様だ。