nimo、何してるの？

またの名を“カラスネット”とも言うらしい。そう、あのゴミ集積所でゴミたちの上にババ〜ンッッ！とかかってる、青や緑のネットのこと。あのネットってさぁ、やっぱどう考えても汚いよね？誰が出したか分からない生ゴミの汁とかがしみてるかもしれないし、カラスがつっついたりしてたらよだれとかもまぶりくっついてる可能性大だし。だから私は、何が何でもあのネットは絶対に触らない。

ゴミを捨てた後に一旦家に戻れるなら、すぐに手を洗えるから１００歩譲ってネットを手でめくってもいい。でもいつもバス停に向かう途中で捨てるから、そこでネットを触っちゃうとしばらく手を洗えない。これは病的なまでに潔癖症の母親の血をドップリと引き継いでる私にとって、有り得ないこと。かと言って、ネットの外にテチッと自分のゴミを置き去りにするのも気が引ける。特にこの辺はマナーの良い家庭が多いのか、てんこ盛りで出されてるゴミは全てきちんとネット内に収まってるからね。

で、私は足を使う。ちょっとでも地面からネットが浮いてるトコを見つけたらそこにゴミ押し込んで、足でグイグイと奥へねじ込む。靴にネットが触れるのも正直嫌だけど、じかに手で触るのよりはまだマシ。たまに運悪くネットがビッタリと地面についてる時は、つま先に引っ掛けてめくってからゴミを捨て、また元に戻すという作業を行う。もちろん、全て足で。これはかなり人目が気になるから、必ず辺りをチェック。近くに学校があるから子供が頻繁に通ってるんだけど、別に子供に見られるのは構わない。｢ほぉ〜ら。お行儀の悪いお姉ちゃんだよぉ〜。｣くらいの気持ちしかないから。むしろ同世代の通行人や、同じゴミ集積所を利用する人にはこの姿は見られたくないね。

運が良いと、ちょうどネットをめくり上げた人が｢どうぞ〜｣って待っててくれることがある。もうね、こういう人は神様です。本当に有難い。この時ばかりは満面の笑みで｢おはようございま〜す。有難うございます〜。すみませ〜ん。｣と深々と頭まで下げちゃうもん。ここ何回かは心優しきご近所さんに遭遇してるから、変な足技を使わずにすんでいる。さぁて、明日はどうかなぁ…？